2024年5月某日、後に管理人となる有志4名が、「通話が可能な創作サーバーを作りたい」という目的のもと、DiscordのDMグループにて集結しました(ちなみに名称は「通話鯖設立準備会」です)。サーバーのルールはどういったものにするか、どんな通話部屋があるといいかを話し合い、5月26日、管理人のひとりである山内リリがサーバーを設立しました。サーバー名『ティールーム』の名付け親は郁未さんで、アイコンはいらすとやです。
5月28日、初めて招待URLを発行しました。当初の加入者数は、山内リリの想像よりも遥かに多かったため、驚きました。数十人が一度に押し寄せたことで、Discordくんが管理人用チャンネルに「なんかヤバいよ!」みたいな通知を出してきたことが非常に印象深かったです。あのアラート、インパクトありすぎるんよ。
それから夏頃までは、穏やかな日々が流れていったように思います。その間、利用者の意見をきっかけに定例イベント「夜のお茶会」を設けたり、お茶会運動場でラジオ体操をしたり、音楽室(今の視聴覚室)で動画鑑賞をしたり、ゲーム部が発足してガーティックフォンで遊んだりと、ティールームらしさが徐々に形成されていきました。雑談掲示板では、利用者が随時、雑談部屋(今の談話室)にいつごろまでいるよと声掛けをしたり、投稿者の推しジャンルに関する情報を発信したりしていました。作業部屋1は毎日のように稼働していたように思います。
『ナイトティータイム』(作詞および作曲は山内リリで、YouTubeに掲載中)は、梅雨くらいに制作した記憶があります。運動場や音楽室があり、校歌(?)もあるなら、ティールームはもはや学校と言っても過言ではないのでは? とすれば、管理人は教諭? いや、ちょっと強めの権限を有するだけの、利用者の一人に過ぎません。山内リリも利用者のひとりとして、毎日のようにティールームに入り浸り、作業通話に勤しみました。
メンバー数は徐々に増加していき、毎日のように通話する人もいれば、時折『創作ティータイム』に書き込みをする人もいました。夏になると、ワンドロ・ワンライ企画や、お茶室ラジオ(おちゃラジ)が開催されました。第2回おちゃラジは晩夏の3時間スペシャルとなり、我ながら「何かすごいことをしでかしてしまったな」と思ったものです。
いつ頃から用いられ始めたかは記憶が定かでないのですが、「サイレントルームに己を収監」「自己収監」という言葉を山内リリは大変に気に入っています。というのも、10月頭までに間に合わせたい原稿があり、その作業を進めるために、9月(特に最終週)はサイレントルームに自己収監しまくっていたのです。創作活動とは孤独な作業であるため、誰かと時間を共有して楽しくおしゃべりをしながら取り組みたい。しかし、そう悠長なことを言っていられない場合もある。他の部屋で歓談に興じているであろう人を横目に、己を収監する。……そういうことも、時には必要なのであります。
秋が本格化した頃には、ゲーム部が活発な活動をしたり、「進捗どうでしょう」で互いに進捗を覗き合ったり、『創作ティータイム』の第1回「最近あったこと」がTwitterのような運用をされ始めたりと、他のサーバーとは決定的に異なるティールームらしさといえるものが、より一層深まってきたように思います。この頃、山内リリは通話を通して「円滑なコミュニケーションとは何か?」について深く考察する機会があり、個人的にも大きな学びがありました。書籍を幾つか読んで「ハッピーログ」の概念を知り、ティールームに導入したところ、結構好評っぽかったので割とハッピーです。8点。
「わたしの創作論」も結構流行った印象があります。創作論についての持論をテンプレート通りに述べるというものなのですが、各々が各々の創作について生き生きと語るこの企画は、投稿の全てにコメントを残したいなと思わせられました(ので、山内リリはそうすることにしております)。
秋と冬の狭間の頃合いには、「第1回お茶会オンライン原稿合宿」を執り行ないました。学校の時間割のように原稿合宿のスケジュールを広くゆるめに組んでおき、そのスケジュールに生活リズムを合わせてみたり、作業のタイミングを合わせてみたりする、という企画です。利用者それぞれの生活スタイルに合わせて、無理なく楽しく取り組めたのではないかなと思っています。
秋が駆け足で過ぎ去り、冬がやってくると、山内リリは唐突に「日めくりカレンダーやりたい!」と思い立ちました。365日分の、ガチ日めくりカレンダーです。参加者を募り、不足分は山内リリが補填することとしました。全て手書きのテンプレートは、何とか12月中に配布することが出来ました。このトピックを書いている2025年6月現在、山内リリは毎月20首ほどの短歌を補填として制作しております。7月以降の枠にはまだ結構な空きがありますが、予想していたよりは仕事量が少なくて済みそうです。まだまだ募集中で、来年以降もやろうと思っていますので、奮ってご参加下さい! 是非是非宜しくお願いします!
そうこうしている間に時は過ぎ、クリスマスなんて仕事をしていたら終わってしまいました。ティールームの皆さんと共に年越しをし、「あけましておめでとうございます」を言って2025年が始まりました。オンライン原稿合宿の時のように、忘年会と新年会を開いて、ゆるりと創作活動に浸る時間を設けたのですが、これまた利用者それぞれのスタイルで参加してもらえたように思います。
1月も終わろうとしている頃合いに、古き良き同人誌の影響を受けた利用者さんの発言をきっかけとして、『創作ティータイム』(同人誌)の企画が立ち上がりました。「あれもやりたい、これもやりたい」を実現しようとあれこれ頭を捻らせた結果、最終的には合同誌と個人誌10冊で合計11冊もの同人誌が生まれました。発行までの経緯については、発行に関する報告書に紙面を譲ります。有志の参加者の方々の多大なご協力のおかげで、企画が本格始動してから2か月足らずの5月28日、無事に『創作ティータイム』(同人誌)を発行することができました。
そして、2025年6月現在。ティールームの利用者はbotを含めなくとも100名を超えています(正直、かなり驚いています)。1年ほどでここまで大きな規模のサーバーになり、目立ったトラブルもなくやってこられたのは、ひとえに利用者の皆様のお陰です。これからもそれぞれのペースに合わせて、持続可能な創作生活を楽しんでいきましょう!